2009年10月15日

利き足と仙腸関節の発表を行いました

読者の皆様
桜カイロの吉野です。

先日の連休は東京で重荷を一個ようやく降ろしてきました。
例の学会です。

日本カイロプラクティック徒手医学会の学術大会に参加してきました。
学術大会は11日と12日の2日間開催で、時間にすると20分間の一般講演のごくわずかな仕事であったのですが・・

場所は東京ビックサイトで6階フロアーを贅沢に借り切り、込み合うほど大勢の参加者ではなかったのでそれほど会場が大きすぎたのかも。
ビックサイトは確かに広大な敷地を持って多面体の建築物がそびえ、すばらしい近代都市の様相でした。

2日間はとても勉強になりました。
私たちが対面する患者さんの問題解決に大いに役立つものでした。

何かといいますと、外から数人の先生をお招きしご講演をいただいたのですがそのお一人に甲野善紀先生のお話をいただきました。
すごいのは技をまじかに拝見させていただいたのです。甲野先生は武道家です。療術と武道は共通点を感じそうですが、皆様の直感はどうですか? 私はあると思います。甲野先生は日本古来の武芸に通じられ立ち振る舞い、刀のかまえ、手の動き・・先生が古文書で数十年にわたり体得された「姿勢」は多くの職種の人に大変役立つ技となり伝授されておられます。

現代はお年を取った方との家族構成です。寝たきりの方を動かす時の介護動作はとても大変で、当院にも腰痛でこれまで大勢の介護士さんが来院されています。特に入浴時は無理な姿勢を取るため腰痛になりやすい姿勢を作るのは想像できます。

先生は介護士や介護をされておられるご家族の方にとても助かる技を伝授されておられるのでした。
私たちは療術家の場合は患者さん抱きかかえておこすわけではないのですが、武術の技を持って患者さんに接する場面もありそうですよ。

別に「エイッ」と気合を入れるわけではありませんが、先生は私たちの知っている解剖学それは体の仕組み構造のそれぞれの機能から、それぞれは一つにつながり全身を使う技となる、いわば機能解剖学を教えていただいたのでした。

などなど、他にご教授いただいた大脳の生理化学の第一人者や・・、ありがとうございました。

話をもどしますが、私は例の左利き足と右利き足の方の仙腸関節の違いについての演題を持参しました。内容はどこかで見つけたのなく皆様から学ばせていただた診断をまとめ上げたものです。
腰痛といっても原因が疲労や脊椎に病変を持ったり、椎間板ヘルニア、脊柱間狭窄症、五十肩、肩こり、背部痛、膝痛、頭痛・・・・と症状は多彩で一まとめに筋骨格系疾患とグループでつながっています。
それらの治療は別々なのが当然ですが、筋骨格系疾患の根元の原因は仙腸関節が関係すると考えています。

皆さんの悪くなった仙腸関節の変位をお一人ずつ集計し、その多彩な症状の共通点を探しています。大勢の変位を眺めると集合しあい何らかの画像のようなものが写ってきます。
私がみた画像を、同業のカイロプラクターに検証してもらうのです。検証とは他の施術院で同じ画像が写るのかどうかです。複数の仲間がが同じ画像を写せるようなら、画像は真理かも知れません。そこで私たちの技術はより優れた技となって、患者さんの利益につながってきます。
カイロプラクターは同じ施術力を身につけると再現性のある科学的な手法に成長です。

本大会でビックなおまけを頂きました。
昨年に投稿した論文が今年印刷物になったのですが、それが優秀論文賞に選ばれたのです。賞状とトロフィーそして副賞をもらい、帰り道は疲れを感じず爽快でしたよ。
昨年に続く喜びでした。
これも患者さん皆さんの体を張った痛みを拝見させていただいたからです。
皆様にはお礼を申し上げる次第であります。

ビックサイトの写真を撮ったのですが、建物が大きすぎて収まりませんでした。
本体の一部なのですが、現代の高床式会議室を想像させます。
写真を貼り付けました。


来月は別の学会に参加をします。
やはり腰痛の学会で、日本のメジャー医学者が集まる第17回日本腰痛学会、東京フォーラムです。ポスターの作成を必死にやっています。


ではまた。


東京ビックサイト 脚部だけ撮影 20091012


烏天狗先生



私です

  


Posted by 桜カイロプラクティック at 12:12Comments(5)